揺らぎやすい心と身体を、
中医学の知恵で整えよう。
自然の一部である私たちの身体。その声に耳を傾け、自分らしいバランスを見つける旅を始めましょう。
さっそく体質をチェックするなぜ揺らぐの? 中医学の基本
中医学には「天人合一(てんじんごういつ)」という考え方があります。これは、私たち人間も自然の一部であり、季節や天候の変化に影響を受けながら、常に「中庸(ちゅうよう)」というバランスを保とうとしている、という思想です。このバランスを支える3つの要素が「気・血・水」です。
気 (き)
生命活動のエネルギー源。体を動かし、温め、外部の刺激から守る働きをします。
血 (けつ)
全身に栄養と潤いを届け、精神活動を支える血液。女性の健康の根本とされます。
水 (すい)
血液以外の体液。体を潤し、関節の動きを滑らかにするなど、潤滑油の役割をします。
インタラクティブ体質チェック
最近気になる症状にチェックを入れて、あなたの今の体質を探ってみましょう。体質は一つとは限らず、複数のタイプを合わせ持つこともあります。
舌は健康のバロメーター
中医学では、舌の状態を見る「舌診(ぜっしん)」で体調を判断します。あなたの舌はどのタイプに近いですか?
健康な舌

気滞の舌

気虚の舌

瘀血の舌

血虚の舌

痰湿の舌

陰虚の舌
舌のタイプをクリックしてください
女性のライフステージと身体の変化
7の倍数で変化する女性の身体
中医学の古典『黄帝内経』では、女性の身体は7年周期で大きな節目を迎えると考えられています。下の年齢をクリックして、各ステージの特徴を見てみましょう。
年齢をクリックしてください
月のリズム:月経は女性のバロメーター
理想的な月経は、周期28~35日、痛みなしとされます。下のグラフは、月経周期に伴う基礎体温の変動を表しており、心身の状態を知る手がかりになります。
月経期(低温期・デトックス)
不要なものを排出し、リセットする期間。体を温め、ゆったり過ごすことが大切です。
卵胞期(低温期・キラキラ期)
心身ともに最も安定し、活動的になれる時期。新しいことへの挑戦にも向いています。
排卵期(高温期へ移行)
ホルモンバランスが大きく変動し、自律神経が乱れやすい時期。心身のバランスが一時的に不安定になることも。
黄体期(高温期・アンバランス期)
PMS(月経前症候群)が出やすい時期。イライラやむくみ、眠気などの不調を感じやすくなります。
自分と上手に付き合う養生法
「"未来"の自分のために、"今"の自分を整えよう」。日々の小さな積み重ねが、健やかな未来をつくります。ここでは、すぐに始められる6つの養生法をご紹介します。
専門家への相談:受診の目安
生理トラブルの受診目安
- 痛みで寝込んでしまう、通勤・通学が困難
- 市販の痛み止めが効かない
- 生理のたびに痛みが強くなる
- 不正出血がある、出血量が異常に多い
- 吐き気や頭痛、下痢など他の症状もひどい
- 貧血がある
※子宮内膜症などの病気が隠れている可能性も。我慢せず婦人科を受診しましょう。
更年期不調の受診目安
- 仕事や日常生活に支障が出ている
- 気分の落ち込みが激しい
- ほてりや動悸が頻繁に起こる
- 眠れない日が続く
※「更年期だから」と一人で悩まず、婦人科や、漢方薬局に相談するのもおすすめです。