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漢方で手荒れが軽減した

Before


漢方相談前

30代女性 主婦 子供4人(1人授乳中)

 

毎年、特に冬になると両手の手荒れが酷くなるとのことで漢方を試してみたいと相談された。

いろいろと症状の確認を行ったところ、乾燥シーズンになると全身の皮膚の乾燥感があり、爪も割れやすい(乾燥による)、ドライアイもあるとのこと。体が冷えやすい・疲れやすいなどはあまり感じないとの事。睡眠も正常である。

月経周期は正常・経血量も普通との事だった。

症状が酷い時は皮膚科にて外用薬を処方してもらい塗布していた。

塗布により一時的に症状が軽減するとの事。

症状から考えたところ、眼や爪などの部位に乾燥症状がある事から、血の不足があると思われたので、血の栄養を高める漢方の甘いシロップ剤と皮膚の傷に良い粉薬と軟膏を使う様に説明。


After


漢方相談後

漢方の甘いシロップ剤服用により皮膚の乾燥感が軽減し、ドライアイ症状が少し楽になってきたとの事。

主訴である皮膚の状態は軟膏の塗布を就寝前に行ってもらう事で起床時の傷がずいぶんと治ってきたとの事でした。

引き続き用法通りに漢方薬を使い、かつ食事にも注意してもらっている(血の素となる様に食材にも注意)

他の気になるトラブルが漢方の服用により楽になってきたので継続し経過観察中との事。


今回のポイント


女性の場合は授乳により血虚にもなり、その結果潤い不足が起こりえる可能性もある。

授乳中は血を増やし、潤いや栄養が十分に行き渡る様に体のケアが必要と思われる。

また、漢方の甘いシロップ剤は飲みやすいため服用継続が出来るので良いのではないかと思われる。

薬剤師 相良 宇宙
薬剤師 相良 宇宙